ベリーズの小学校(授業)

地域教育格差の大きいベリーズ

ベリーズは都市部と農村部、南と北での地域間教育格差が大きいことが問題であると考えられています。今回見学したのは都市部の学校のためレベルの高い学校です。他国と異なり、ベリーズの義務教育は小学校までという点もあります。

全日制

中米の公立校では半日制の学校が多いですが、ベリーズは全日制が基本なようです。お昼にはご飯を食べに家に帰ります。
ベリーズの小学校(授業)ベリーズの小学校(授業)
右の写真の時間割の学校は曜日毎ではなく、10日間(2週間)を1セットとして時間割を組んでいます。祝日や行事で授業が潰れた場合も、特定の教科の授業時数が足りなくなるということが起きなくなる利点があります。子どもたちが大変そうですが、うまく回っているようで驚かされました。

食堂と売店

休憩時間に食べ物や飲み物を買うための売店が校内にありました。学校の前にもお店が出ています。貧しくて家でご飯が食べられない児童用に食堂がある学校もありました。
ベリーズの小学校(授業)ベリーズの小学校(授業)

言語

ベリーズの公用語は英語なので、授業は全て英語で行われます。しかし、ベリーズはメスティーソ49%、クレオール25%、マヤ11%、ガリフナ6%、その他10%という他民族国家で、英語の他に、スペイン語、ベリーズ・クレオール語、モパン語等様々な言語が話されます。ここオレンジウォークでも母語はスペイン語の子どもが多そうでした。
ベリーズの小学校(授業)ベリーズの小学校(授業)
大抵外国の学校に行くと、外国人が珍しくて子どもが集まって大騒ぎになるのですが、ベリーズは中華系民族も多いためアジア人が珍しくなく、さらにこの学校はお客さん慣れてしているので、びっくりするほど子どもが寄ってきませんでした。

教育水準

アクティブラーニングとラーニングピラミッドについて、グアテマラで聞いても知っている人には会えませんでしたが、ベリーズの学校には掲示されているのを見かけました。英語圏ということでアメリカの教育内容が入ってきやすいのでしょうか。
ベリーズの小学校(授業)ベリーズの小学校(授業)
授業内容は知識やテクニックとして足りていない部分は見受けられましたが、児童が理由を説明する場面があり、考えさせる場面がたくさん見受けられ、グアテマラよりもずっと高いレベルの内容で授業が行われていました。
ベリーズの小学校(授業)ベリーズの小学校(授業)

各学校の校長の力にもよりますが、時間通りに授業が始まり終わるといことがしっかりと行われていました。教師が授業中に机で事務作業をしている様子はほとんど見られませんでした。この学校の教師は授業時間以外でも教師が教材研究や授業準備をしっかり行っているようです。
ベリーズの小学校(授業)ベリーズの小学校(授業)

授業規律

校内に売店はありますが、授業中に飲食をする様子は見られず、立ち歩く児童の様子もほとんど見られなかったのでグアテマラよりもずっと規律があると感じました。叱責する声も聞こえず、非常に穏やかでした。同期隊員に聞くと、教師は「静かにしなさい」や「○○してはいけません」などと怒鳴る声は聞こえず、「敬意を払いないさい(Respecto)」という言葉で統一されていると言っていました。
ベリーズの小学校(授業)ベリーズの小学校(授業)
例えば、忘れ物をするのは授業や先生に対する敬意が足りません。授業中騒がしくするのは、授業をしっかり受けたい友人たちに対する敬意がありません。勉強しないのは期待してくれている両親や自分への敬意が足りません。自分で考えて良い行動を行えるよう促す言葉がけとして素晴らしいなと感じました。

さいごに

グアテマラの教育現場よりも日本の教育現場に近い様子で、日本に帰ってから役立ちそうな様子がいくつも見られました。今回見学した学校は特別レベルが高いので全てのベリーズの学校がこのレベルと思ってはいけないと言われました。それでも、他の学校を見学させてもらいましたが、ベリーズの都市部の学校はグアテマラの公立校と比べて、はるかに高い水準の教育が行われているのは間違いなさそうです。良い教育が無理なく伝搬していくような仕組みが整っていれば中米の教育はとても良くなっていくだろうと感じました。