板書のコツ

板書の要件

板書のコツを板書内容と書き方に分けて考えてきます。
【内容】
・授業準備の中で、板書計画を決定稿にしておく(どの時点で、何を、どこに、どの大きさで、何色で書くか等)
・主要発問や学習活動の目標は必ず板書する
・子ども達がノートすることで、的確な学習活動ができるものを板書する(課題の確認、共有、焦点化等)
・子ども達が板書する機会も設ける。
【書き方】
文字:正しい字形を正しい筆順で書く
文字の大きさ:年齢が上がるにつれて小さくする
レイアウト:内容に合わせて2〜3分割する。適度に余白をとる
チョークの色使い:どのような場面にどの色を使うかルールを決めておく
改行、箇条書き:長文が続かないように工夫する
→単語や文節が二行にまたがらないように書く。短く要点だけをまとめる。行頭は揃える。
線、囲み、吹き出し:強調したい部分などに使う
図、矢印、括弧:効果的に使うとわかりやすくなる
張物:事前に準備ができ、時間を節約することができる
補助黒板:短冊、マス目タイプなど、用途に応じて便利に使える
立ち位置:子ども達に見えるように移動することが基本
→高いところから書き始め、下に行くにつれしゃがんだり角度を変えたりして見えやすさを保つ。
書くはやさ:子ども達がノートを取りやすいように

【子ども達と別行動の板書は禁物】
子ども達に指示を出しておいて板書をするのは、子ども達と別行動になり、教師自ら集中を妨げることになります。また、子どもたちのしている学習活動に対して適切な指導ができません。
板書のコツ

授業を受ける立場になって確認

①板書を消してよいかの確認
多くの先生方が当たり前のようにされているかもしれませんが、これは子どもの立場になれば大切なことです。板書内容を一生懸命書いているとき、何の前触れもなく、さっと板書内容を消されてしまったときの喪失感は何とも言い難いものです。次の板書内容を写そうという意欲すら奪いかねません。どうしても板書を写すのが遅い生徒がいる場合、あらかじめ把握しておき、その生徒にさりげなく確認したり、様子を見たりするとスムーズに授業を進められるでしょう。

②板書が見えるかどうかの確認
1) 大きさ
授業の冒頭でページ数やタイトルを書いた段階で、一番後ろの生徒に「この字の大きさで見えますか?」と聞くパターンです。これは、授業の冒頭で聞くことに意味があります。板書がよく見えないまま授業をやっておいて、途中で「見える?」と聞いても意味がありません。

2) 角度
もう1つのパターンは、左隅に書いた板書を、座席が一番右前に座っている生徒に「見える?」と聞くパターンです。ここで大切なのは、逆サイドの一番前生徒は板書が見づらいということを認識することです。その認識をもとに声がけをします。

このようにして子どもに確認した際に、「見えない」という返事が返ってくるのであれば、板書の構成自体を改善する必要があります。ここで大事なことは、このような声がけを行うこと自体が、子どもに対しての気遣いになるということです。日頃の小さな積み重ねが大きな信頼を生みます。

板書計画

板書計画を行うことによって1時間の内容構成など具体的な授業を想定しながら、構造的な授業計画を作成することができます。また、授業内の抜け漏れを防ぐことが可能となり、授業を組み立てやすくなります。

板書計画のポイント

・板書を見ただけで本時の学習の要点がわかる
 →要点を明記し、消さずに書き残す。
・授業内容を思考の過程に沿って、構造的に整理してある板書
 →計算過程を板書し、書き残す。
・児童がノートをとりやすく、また復習しやすくなっている板書
 →書くは速さ、見やすい字、色使いは多過ぎず。
板書のコツ

板書計画十ヶ条(教員ステーション)
参考〜板書 きれいで読みやすい字を書くコツ (ナツメ社教育書ブックス)〜