量と測定

量の大きさの比較
時刻
量の単位と測定
いろいろな単位と測定
計器による測定
時刻や時間の計算
面積
角の大きさの単位
面積
体積
測定値の平均
単位量あたりの大きさ
概形
速さ

量と測定指導の要点

①それぞれの量について、その特徴や関係を理解させる。
最初に、量の個別の特徴について理解し、続いて、異なる量の関係について理解します。
具体的には、長さ、面積、体積それぞれの特徴を取り上げます。
そして、面積は、縦と横の長さによって決まるなど、異なる量が関連していることを扱います。
また、量の特徴に着目して理解することが難しいものを分類すると、次のようになります。
目に見えない量・・・時間、重さ
かけ算型の量・・・面積、体積
わり算型の量・・・速さ、密度、濃度

②各種の量に関する公式を理解させ、公式を用いて問題を解くことができるようにする。
公式の記憶だけでなく、その意味を理解する必要があります。面積はなぜ「長さ×長さ」で求められるのか、速さはなぜ「距離÷時間」で求められるのかといったことについて、その意味を考える場面を設定することが大切です。

③現実場面から必要な量を取り出させ、器具を用いて正確に測定できるようにする。
測定する対象はどの部分であり、どのような器具を用いることで正確に測定することができるかを調べます。具体的には、机の横部分の長さを取り出す場合は、机の横部分の端から端までを、巻き尺などの器具を用いて正確に測定します。

長さ指導の要点

長さは、数多くの量における基本の量であるため大切です。
面積や体積は、長さのかけ算によって求めることができる量なので、長さが不可欠です。
速さは、距離(長さ)÷時間で求めることができる量なので、長さが必要です。
重さの測定でも、ばねばかりを使った場合、重さをばねの伸びた長さに置き換えて測定します。
このように、長さを正しく理解していないと、その後習う多くの量の理解も正しくなくなってしまいます。以下長さ指導の要点です。
①長さはたし算やひき算ができる。
濃度や密度のように足し算引き算ができない量もある中、長さは可能です。

②曲線にも長さがある。
形を変えても長さは変わらないという長さの性質を学習する上で大切です。
(長さの測定のポイントは端に0を正確に置く習慣の習熟です。)

③長さは連続する量である。
小数を学習していない2年生にはかなりハードルの高い内容なので、面積指導の段階などで、改めて指導する必要があります。

時刻

子どもの学校生活は、時刻で決められています。時計の読み方は、生活に密着しており、必然性があるため、興味・関心をひきつけやすい学習です。しかし、長針と短針を表す関係性を理解することは難しいため、日常的に指導して行く必要がある学習でもあります。

時計の仕組み

時計は「時刻を示し、時間の経過を図る装置」です。1日は24時間であるが、午前と午後に分けて12時間で時刻を示しています。よって、アナログ時計は円周を12等分して時刻を示しています。目に見えない量を長さに置き換えて見える化したものです。

① 時計には長針と短針の2本がある(秒針も)
② 2本の針は、どちらも右まわりで同じ方向に回転している
③ 長針が1回転している間に、短針は1目盛分だけ動く
④ 文字盤には1〜12までの数字が並んでいる

教室の時計に、10分、20分・・・と目盛りをつけておくとよいでしょう。また、時刻を読むだけでなく、模型時計を使った時刻を表示する逆の活動も必要です。

時計の読み方

2枚の時計を掲示して、「3時を指している時計はどちらでしょう」と尋ねれば、多くの子供が正しく選ぶことができるでしょう。同時に、「どう考えて選んだの」と尋ねれば、「長いはり」と「短いはり」について子どもは説明を始めます。子どもの発言に耳を傾けながら、「長いはり」と「短いはり」の意味を伝えて、時計の読み方の基本を確認しましょう。(長針と短針が刺すものが異なることを確認します。)

① 短針を見てどの数字とどの数字の間かを見る
② 長針を見て、5,10,15,20と5飛びで数える
③ さらに細かい分のときには、5飛びの数から20,21,22と数える

時計の読み方は、感覚で覚えることも大切なので、さまざまな時刻を示した時計の掲示物を用紙して、教室に掲示しておくこともよいでしょう。

時刻を書く

時計の学習では、時刻を読めるようになるだけでなく、書く技能も求められます。しかし、丸い円を描いて、めもりをつけて、長針と短針をその中にかくことは、簡単にできることではありません。
書く学習については、プリントを用意しましょう。特に、3時半などを示す場合、短針が3と4の間になるため、慣れるまで何度も練習が必要となります。同じプリントを多めに用意して、くり返し取り組んでみましょう。

時刻:時の流れの中のある1点
時間:時刻のある点からある点までの経過の間隔を示すもの
(時間は量として捉え、計算の対象となる。)