小学校におけるモジュール学習

モジュール学習とは

モジュール学習は10分、15分などの短い時間を単位として取り組む学習形態です。たとえば45分の授業を15分のモジュール(構成要素)に分け、それが3つ集まって1回分の授業とカウントすることから来ています。別の言い方で帯学習とも言い、たとえば始業前の毎日15分を充てた時、週の時間割表で細い(短い)帯のように並ぶことから、そう呼ばれています。朝読書や算数ドリルなども含めれば、日本では既に実施しているという学校も少なくありません。

朝モジュール

1週間に1日45分の学習を行うより、1日15分の学習を3回行ったほうが記憶の定着が期待できます。。反復徹底するとともに、脳の前頭前野を活性化させ、それから始まる1日の学習効果を高めます。100マス計算の繰り返しなどは、直接基礎学力の定着につながります。大きな3要素、スピード、テンポ、タイミングを重視した良い緊張感のある学習です。担任も子どもたちの集中力を切らさないよう、スピード感のある授業を意識します。モジュール学習は、毎日同じことを繰り返します。そのため、最初はついて来られなくても、繰り返すうちに子どもはついて来られるように成長していきます。教師は子どもに合わすのではなく、子どもがついて来ることができるようになるよう、指導を磨いていくことが重要になります。
小学校におけるモジュール学習

計算

モジュール学習で扱うのは基礎・基本的内容になりますので、算数の場合は百マス計算が中心となります。重要なのは、単純な計算を暗算で高速に解いていくことです。複雑な計算や、いわゆる「考えさせる問題」はモジュール学習には適しません。そして、一つの課題にかける時間をあまり長く取らないのがポイントです。目安としては、5分を限度にクラスの8割の子どもが終えるくらいの時間です。

また、百マス計算は、問題(文字の並び)を変えずにやります。同じ問題を反復することで、子どもは2週間もたてばおよそ半分の時間でやるようになるでしょう。これは「やればできる」という子どもの自信に繋がります。文字の並びを変えた方が良いように思えるかもしれませんが、これは逆効果です。経験からも、文字の並びを同じままやった方が子どもも意欲的で集中度が高く、また基本的な計算力も、定着度が高いです。競争相手は周りではなく、自分自身であることを子どもに意識させます。時間を区切るのは、できない子を見捨てることではありません。4分かかっていた子が2分でできるようになるのと同様、5分間で百問できなかった子が百問できるようになること、解く問題数が倍になるということは、その子の伸びです。そこをしっかりと指導者が見てとり、評価することが重要です。記録表に個々のタイムを記録し、伸びを実感させると良いでしょう。

子どもに「速く解く」ということを意識させるために、百マスを一列ずつにした「十ます計算」から始めるのも一つの方法です。特に低学年や初めてます計算に取り組む場合は、十ます計算から始めた方が個人差が現れにくく、集中した雰囲気を作り易いです。空白の時間を作らないようにするのもポイントです。

さいごに

モジュールが学習は計算だけでなく、音読や漢字、百人一首や英語活動などでも効果が上がっている事例が報告されています。さらに短い時間の学習にユニット学習という実践もあります。どのケースでも、個々に配慮して意欲を維持し、反復学習を継続していくことが大切になります。子どもたちに基礎的な学力を身につけさせるとともに、目標を達成していくことで自尊感情や集中力など、様々な力を伸ばせて行きたいです。

Edupedia モジュール学習より〜
実践事例(岡山県高梁市)