授業のめあてと見通し

学習のねらいを明確に持ち、学習に見通しをもたせる

授業のめあてや流れを明示することで、見通しを持って授業に臨むことができ、主体的な学びが期待できます。学習活動の始まりと終わりを明確に示し、いつまでに何をするのか、どこまでやれば終わりなのかなど、具体的に示しましょう。

ねらいとめあて

ねらい

ねらいは「目的(身に付けさせたい力など)」と「手立て(その授業の中心となる学習活動)」を明らかにして指導計画や指導案に設定します。指導のねらいは、教師の立場で書くもので児童生徒に提示することは基本的にありません。評価規準は「ねらい」との整合性を持たせて設定します。

めあて

めあては「ねらい」を実際の授業で児童生徒の立場で示すものです。具体的には、付けたい力を身につけさせるための、めざす活動のゴールやそれまでの道筋を示します。目標に届くための手段とそれをどのように行うかがあるとよりわかりやすくなります。具体的な評価基準が設定できていないと、めあてが曖昧なものになります。学習の見通しを持たせ、意欲を高めるものになるよう工夫しましょう。

課題(問題)

課題はその時間に解決すべき事柄です。「なぜ〜なのか」「〜はできるか」「どうしたら〜できるか」等疑問形で示します。児童生徒が追求したくなる課題になるよう工夫しましょう。
<ポイント>
・既習事項や既有事項とのズレがある
・意見の対立・拮抗が生じる
・目標達成のために越えなければならないハードルがある
・素朴な驚きや疑問、憧れから問題意識が生じる

<アウトプット(行動表記)型>
「〜だろうか」「考えよう」と行った抽象的な問い方をせず、「友達に説明できる」などのように具体的な行動で課題を示します。こうした形で示すことで、この時間のゴールを具体的行為として捉えることができます。何をすればいいかが明確になり、取り組みやすくなります。
こうした問いでは、正解を追求することよりも、なぜそれが正解なのかを考え、説明することが主眼となります。また、必然的に関わりも生まれます、正解を言い合う授業よりも子どもたちが深く考え、正解追求型よりも多くの子どもの能動的に学び合う姿が見られる可能性が増えるでしょう。

見通し

ホワイトボード

黒板の橋や小黒板、ホワイトボードなどに授業のめあてや流れを書きます。本時の課題は何か、今は何をしてるのか、次に何をするのかなど流れがわかると安心できます。また、教科書のページを示したり、学習活動を示す黒板カードなどを活用したりすると、見通しが持ちやすくなります。
授業のめあてと見通し

時計やタイマー

活動の終わりを示すため、時計に目印をつけて読みやすく工夫したり、タイマーを活用したりします。残り時間が量として把握できるタイプもあります。
タイムタイマー

さいごに

「めあて」や「課題」がどの時間の授業でも必要であるというわけではありません。それぞれの趣旨を踏まえ、適切に位置付けます。例えば、提示の順序で言えば、「めあて」と「課題」の順序が変わることもあります。また、単元を貫くめあてを位置付ければ、次の時間からは「課題」「まとめ」を繰返すこともあるでしょう。教科の特性や単元の展開、本時のねらい等に応じて適切に設定しましょう。

主体的な学びを促す「めあて」「課題」「まとめ」「振り返り」設定例について(大分県教育委員会)