子育てのポイント「おんぶ」

落ち着きのあるグアテマラの子どもたち

グアテマラの子どもたちは日本よりも間違いなく落ち着いています。喧嘩は少なく、人との関わり方が上手で、小一プロブレムも少ないです。その理由の1つが家族の多さでしょう。グアテマラは親戚・家族を大切にし、たくさんのイベントが行われています。小さいころからたくさんの人と交流し、親戚が集まれば自然と子どもがたくさんいて、異学年交流をしています。
キリスト教のため、一緒にミサなどに行く機会も多いでしょう。また、日本のように自分にも他人にも厳しい文化ではなく大らかな国なため、ストレスが少ないのも理由の1つでしょう。これらの理由から小学生にあがる頃には情緒の安定した子どもになることは納得できます。
子育てのポイント「おんぶ」
しかし、それ以前に乳幼児も日本に比べておとなしいと感じます。甘やかし過ぎであったり、育児に対する知識を十分でなかったりしますが、皆落ち着いた子に育っているように思えます。日本では少ない何らかの仕組みが機能しているはずです。今回その理由について考えました。
子育てのポイント「おんぶ」

ベビーラップのすヽめ

グアテマラの子育ての特徴の1つが、おんぶ布の使用です。金具などが一切ついていない、抱っこやおんぶをするための1枚の長い布(tzute)で、日本では「ベビーラップ」と呼ばれているようです。スリングと違いリングがついておらず、両肩に布をかけてベスト状に巻きつけて使用します。両肩に布をかけて使用するので、赤ちゃんの重さが分散され、長時間抱っこやおんぶをしていても疲れにくく、布が赤ちゃんの頭を支えてくれるため、両手が自由に使えるので抱っこやおんぶをしたままの家事も可能です。
子育てのポイント「おんぶ」

世界的に見ても一般的なスタイル

グアテマラのお母さんは基本的にこの布で子どもをおぶってお仕事をするスタイルです。欧米でも人気があるようです。背中に赤ちゃんをせおく「おんぶ」は日本でも古くから行われてきた育児手法です。しかし、ベビーカーなど便利なものが増え、昭和時代に比べるとこの姿を見ることが減っているように思います。

日本では、生後4ヶ月頃、4ヶ月児検診で首すわりについて問題がないと言われた赤ちゃんからおんぶは可能と言われています。アフリカやグアテマラでは生後10日くらいでおんぶを始めます。赤ちゃんの首から下を全部包みこんでしまうものです。生後4ヶ月にはおすわりができているのだそうです。日本でもお年寄りの方に聞くと、生後1ヶ月でもおんぶしていた過去があるようです。その際首回りに支えるものがあることが大切です。

<布の巻き方>

おんぶの効果

体幹が鍛えられる

寝かせっぱなしにしているよりも、抱っこやおんぶでたくさん動いている方が、赤ちゃん自身が体の動かし方を学ぶ機会が多くなります。おんぶされた人の動きを察知して体の動かし方を学んでいるのではないかと考えられています。動きの学習は密着したおんぶでないと実現できません。おんぶだと赤ちゃんが背中にしがみつく体勢になり、自然に体幹が鍛えられます。バイクの後ろに乗っているのと似ているでしょう。
子育てのポイント「おんぶ」

視界が広がる

おんぶでは、背負われた肩越しに子どもの視界が開けます。このことが子どもの好奇心を刺激し脳に良い影響を与えます。背中で見聞きする知識量が断然違います。おんぶの時間を使って日常生活や動作を見せることは、子どもにとってとも面白いものであり、成長に大きな好影響を与えることに繋がります。
子育てのポイント「おんぶ」

安心感

密着度が高くて赤ちゃんが安心感が得られます。日本と比べて、幼児の姿をたくさん見かけますが、泣いている子どもはほとんど見かけません。乳児はその場で授乳を受けているというのもありますが、それ以外の理由で泣いている子もお母さんの背中の温かみを感じながら、すぐに泣き止んでいます。お母さんが常に子どもと一体となり、日本の子どもよりもたくさんの愛情を受けて満たされているなと感じます。
子育てのポイント「おんぶ」

長布を使うのが不安な場合は、以下のような商品も売っているようです。
Boba Wrap Turquoise
BuddyBuddy PITTARiwrap
リトルミコ 抱っこひも

まとめ

心配性の日本人からすると、布で赤ちゃんを運ぶのはおんぶ紐と比べて怖いかもしれません。グアテマラは2世帯3世帯の家族が普通なので、新人お母さんも背負い方もおばあさん達から教わることができます。日本の核家族化や女性の社会進出がおんぶ離れを加速させ、その影響が幼稚園や小学校の現場にも出ているのではと感じます。

ベビーラップは慣れるまでは練習が必要ですが、その効果は非常に高いと思います。日本の子育て中のお母さんお父さん、お子さんの「おんぶ」をどうぞよろしくお願いします。
子育てのポイント「おんぶ」

<参考>
おんぶの知育効果(ママズアップ)