教室の座席配置

教室の席の位置

教室では、誰がどこに座るかを決める前に、席をどのように配置するかを決めます。子どもたちに何を達成してもらいたいかをはっきりさせてから、座席を配置します。座席を配置する目的は、コミュニケーションです。学び合いの学習では、個人の思考の場面もあれば、論争する場面もあります。それを踏まえて様々な座席形態を知っておくと良いでしょう。

小学校の座席の配置

計画している課題と合うように座席を配置します。一般的な全員が前を向いている形態を基本として、「コの字型」や「ロの字型」、「グループ型」など、様々な形態を使いわけます。今回30人学級を例に座席配置を紹介します。(Pizarrón=黒板 です)

講義型

椅子が前を向いて列になった形です。ルールや手順、決まったやり方を指導するときなど、講義を聞く時や個人での調べ物や勉強に向いています。グアテマラではこの形、もしくはコの字型が一般的です。
教室の座席配置

講義型(ペア)★おすすめ
男女ペアでの学習が成立しなければ、班の学習は機能しません。男女ペアでの学習を機能させるには、「隣の人と確認しなさい」という簡単な指示を頻繁に入れることが大切です。小さなコミュニケーションの積み重ねがペア学習の質を高め、その延長線上に班での学習があります。
教室の座席配置

V字型

基本型よりも全員が黒板を見やすい形です。整頓などの管理がしにくい面もあります。
教室の座席配置

V字型(ペア)
教室の座席配置

グループ型

小グループでの話し合い活動や協同的学習に向いた形です。
3人組 / 3〜4人組
一人一人の発言の時間を長くしたいなら少人数の方が良いでしょう。
教室の座席配置教室の座席配置
4〜5人組
教室の座席配置
5人組 / 6人組
班活動や協働制作の場合はこのくらいの規模になるでしょう。
教室の座席配置教室の座席配置

コの字型

黒板が見える状態で全体協議をするのに向いた形です。教師も子どもたち一人一人とコミュニケーションを取りやすいです。しかし、子どもの視野は概ね90度しかありませんので、常にコの字型にすることは、子どもの学習を困難にさせることにも注意が必要です。
教室の座席配置

コの字型(ペア)
教室の座席配置

ロの字型

全員が顔を合わせて話し合える形です。フランスはこの形らしいです。
教室の座席配置

中心型

席の向きだけを中心に向けた形で、座席移動がロの字型やコの字型より簡単です。全体の話し合いの際に、全員が中心を向く形だと全体がよく見えます。
教室の座席配置

ディベート型

学級を2つに分けて討論する際などに向いた形です。
教室の座席配置

サークル対話型

イエナプラン教育などで行われるサークル対話(車座になって話し合い)の形です。
教室の座席配置

読み聞かせ型

物語などの読み聞かせの際など、机を後ろに寄せて床に座って話を聞く形です。
教室の座席配置

試験型

テストを受ける際にカンニングのしにくい形です。
教室の座席配置
移動は増えますが、よりテストに集中しやすい形です。
教室の座席配置

教師の机は、クラス全体を見渡せるような場所で、ドアから遠い位置がベストです。机の上や引き出しにしまっている物は教師のものであるということをはっきり伝えましょう。

座席の割り当て

学びが最大、問題行動が最小になるように座席を割り当てます。以下のようなことを考慮し、教師が子どもたちの座席を決めたほうが成長できる学級になるでしょう。
・特別支援
・学力
・視力
・問題のある子ども(相性)
・身長
・グループ・ペア学習
  など
年度当初は顔と名前を一致させるために、出席番号順にするのが良いと思います。支援の必要な子どもは一番前にすることが多いですが、一番前の席にするとお手本となる子どもを見ることができないので、2列目にするなどの工夫も考えられます。

まとめ

1. 取り組んでいる課題に合った座席配置にする
2. 学級開きでは座席を割り当てる
3. はじめは子どもたち全員が教師を向くようにする
教室の座席配置
以上座席について述べてきましたが、教室では、自由に発言し合え、どの子の意見も尊重され、間違えた発言をしても失敗と思わないような「安心感」のある雰囲気があることが座席配置よりも大切です。そのために、教師は率先して前向きな姿勢を見せていきましょう。
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