青年海外協力隊の倍率

協力隊の倍率はどのくらいか

「青年海外協力隊 倍率」と調べている人が多かったので、今回は協力隊の倍率についてまとめてみました。

まず、「職種ごとの倍率はどれくらいでしょうか?」という質問に対して、JICAホームページには以下のように書いてあります。

前回の青年海外協力隊の選考結果は、要請一覧などに掲載しています。青年海外協力隊の選考では、要請の中身をひとつひとつ吟味し、その要請に適する人を合格者としています。例えば同じ稲作でも、現場で農民に指導にあたる普及型の活動と、試験場で品種改良にあたる試験研究型の活動、農業高校で先生として教壇に立つ教室型の活動では、要求される技術や経験が異なってきます。
このように要請毎に選考基準が異なるため、各職種の単純倍率だけでは、合格の難易度を判断できない場合もあります。試験倍率は参考程度としてとらえてください。

過去の選考結果

JICAボランティア 募集情報
2017年度春募集 青年海外協力隊 職種別選考状況(二次選考結果)
2017年度春募集シニア海外ボランティア 二次選考状況
2016年度秋募集 シニア海外ボランティア 二次選考状況2016年度秋募集 青年海外協力隊・日系社会青年ボランティア 職種別選考状況(二次選考結果)
2016年度春募集 日系社会青年ボランティア 二次合格発表2016年度春募集 青年海外協力隊 職種別選考状況(二次選考結果)
2016年度春募集シニア海外ボランティア 二次選考状況

倍率表

2016年の青年海外協力隊・日系社会青年ボランティアの選考結果から倍率を以下のように定義し算出してみました。
要請倍率1次選考受験者数 ー 2次選考辞退者数 / 要請数
合格倍率
1次選考受験者数 ー 2次選考辞退者数 / 合格者数
(二次選考辞退者数=一次選考合格者数ー二次選考受験者数)
✳︎日系青年も合計して算出しています。登録者数は倍率に加算していません。

結論として、2017年現在の平均合格倍率は2.3倍です。
要請数25人以上で見て、前回の合格倍率の高い職種と低い職種は以下のようになります。(括弧は要請倍率)

<倍率が高かった職種>
1.青少年活動 4.07倍(4.25倍)
2.看護師 2.81倍(1.84倍)
3.コミュニティ開発 2.58倍(1.71倍)
4.日本語教育 2.38倍(0.94倍)
5.体育 1.91倍 (0.51倍)

<倍率の低かった職種>
5.障害児・者支援 1.58倍(0.42倍)
4.理科教育 1.58倍(0.40倍)
3.野菜栽培 1.50倍(0.38倍)
2.幼児教育 1.43倍(0.38倍)
1.柔道1.33倍(0.30倍)(✳︎前回たまたまかも)

要請 一次選考 一次選考 二次選考 二次選考 要請倍率 合格倍率 要請倍率 合格倍率
 青年(日系) 受験 合格 受験 合格 16秋 16秋 16春 16春
コミュニティ開発 101 192 119 100 67 1.71 2.58 1.94 2.43
行政サービス 5 8 8 8 4 1.60 2.00 1.00 1.60
防災災害対策 4 12 9 8 4 2.75 2.75 1.43 1.67
環境行政 3.00 3.00
統計 1 3 3 1 1.00 0.00
CP技術 37 10 7 4 4 0.19 1.75 0.63 1.50
計画行政部門計 148 225 146 121 79 1.35 2.53 1.61 2.24
水質検査 2 1 1 1 1 0.50 1.00 0.50
上水道 2 1 1 1 1 0.50 1.00 0.67 1.00
下水道 0.00
廃棄物処理 1 0.00 0.50 1.00
土木 5 3 3 3 1 0.60 3.00 0.33 1.00
造園 2 2 1 1 1.00 1.00 2.00
建築 0.67 2.00
測量 3 1 1 1 1 0.33 1.00 0.00
映像 3 1 1 0.00 1.00 2.50
通信インフラ 1 0.00 1.00
放送技術設備 0.00
番組制作 1 0.00 0.00
公共公益事業部門計 20 9 8 7 4 0.40 2.00 0.58 1.88
食用作物稲作栽培 11 3 3 3 1 0.27 3.00 0.55 1.50
花き栽培 2 1 0.50
野菜栽培 32 13 13 12 8 0.38 1.50 0.88 2.00
果樹栽培 1 0.00 0.33
バイオテクノロジー 1 1 1.00 0.33 1.00
きのこ栽培 0.00
病虫害対策 2 1 1 1 0.50 0.00
土壌肥料 5 0.00 0.00
農林統計※ 2 1 1 1 1 0.50 1.00 1.00 1.00
農業機械 1 0.00 0.00
家畜飼育※ 6 4 4 3 1 0.50 3.00 0.60 1.00
飼料作物 0.00
獣医衛生 1 4 4 3 1 3.00 3.00 3.00 3.00
畜産乳製品加工 1 0.00 0.00
林業森林保全 3 5 5 5 2 1.67 2.50 0.83 1.67
林産加工 1 0.00 0.00
水産開発 1 2 2 2 1 2.00 2.00 1.00 1.00
養殖※ 5 1 1 1 1 0.20 1.00 0.14 1.00
農林水産部門計 75 36 34 31 16 0.44 2.06 0.61 1.74
化学応用化学 1 1 1.00 5.00
溶接 4 0.00 1.00 2.00
冷凍機器空調 2 0.00 0.00
電気電子機器 4 1 1 1 1 0.25 1.00 0.20
電気電子設備 5 2 2 2 2 0.40 1.00 0.75 3.00
建設機械 3 1 1 1 1 0.33 1.00 0.00
自動車整備 26 4 3 3 3 0.15 1.33 0.19 1.20
木工 4 0.00 1.00 3.00
食品加工 1 0.00 1.33 4.00
陶磁器 2 1 1 1 1 0.50 1.00 0.00
皮革工芸 1 0.00 0.00
貴金属装身具製作 1 0.00
鉱工業部門計 54 10 8 8 8 0.19 1.25 0.41 2.67
再生可能省エネ 1 2 2.00 1.00 1.00
エネルギー部門計 1 2       2.00 1.00 1.00
経営管理 1 16 12 4.00
マーケティング 6 3 2 11 6 2.00 2.00 2.00 2.29
観光 12 24 14 10 4 1.67 5.00 0.57 2.00
商業観光部門計 19 43 28 21 10 1.89 3.60 1.33 2.22
青少年活動 38
(6)
198 101 88 41
(5)
4.25 4.07 3.44 4.03
環境教育 55 75 57 49 38 1.22 1.76 2.77 3.07
就職支援 4.00 4.00
エアロビクス 1 0.00 0.00
陸上競技 3 3 2 2 2 1.00 1.50 1.75 1.75
体操競技 7 6 5 3 2 0.57 2.00 0.33
新体操 2 0.00 2.00 2.00
水泳 9 9 7 7 4 1.00 2.25 0.29
水球 0.00
テニス 1 1 1.00
卓球 8
(2)
8 7 5 3
(1)
0.60 1.50 1.25 2.50
バドミントン 2
(2)
2 1 1 (1) 0.50 2.00 0.67 1.00
バレーボール 7 7 1.00 0.67 2.00
バスケットボール 2 6 4 4 1 3.00 6.00
ソフトボール 1 2 2 2 1 2.00 2.00 3.00 3.00
野球 5
(10)
19 13 10 5
(3)
1.07 2.00 4.20 4.20
ハンドボール 1 1 1 1 1 1.00 1.00
サッカー 6 10 8 6 4 1.33 2.00 4.00 3.20
レスリング 2 2 2 1 1 0.50 1.00 0.33 1.00
フェンシング 1 0.00
柔道 25
(2)
10 8 6 5
(1)
0.30 1.33 0.74 3.50
空手道 7 0.00 0.57 2.00
合気道 1 1 1 1 1 1.00 1.00 1.00
剣道 3.00 3.00
相撲 (1) 0.00
ウェイトリフティング 1 0.00 0.00
自転車競技 2.00 2.00
ラグビー 1 1 1 1 1 1.00 1.00 0.67 1.00
PCインストラクター 38 42 35 32 22 1.03 1.77 1.08 2.11
音楽 11 4 4 2 2 0.18 1.00 0.55 1.50
美術 7 1 1 1 0.14 1.00
珠算 1 5 3 3 1 5.00 5.00
日本語教育※ 33 32 28 27 13 0.94 2.38 1.02 1.95
理科教育※ 48 20 17 16 12 0.40 1.58 0.65 1.58
数学教育 23 14 11 8 4 0.48 2.75 0.89 1.42
体育※ 41 21 14 14 11 0.51 1.91 1.13 1.96
小学校教育※ 116
(1)
45 38 37 24 0.38 1.83 1.04 1.41
幼児教育 24
(2)
13 13 10 6
(1)
0.38 1.43 0.84 1.33
機械工学 1 0.00 0.00
電子工学 3 1 0.33 0.50 1.00
科学 2 0.00
植物学 1 0.00 0.00
司書 1 4 4 4 1 4.00 4.00
学芸員 2
(2)
8 2 2 1
(1)
2.00 4.00 0.00
デザイン 9 6 6 5 5 0.56 1.00 0.00
文化財保護 2 2 1 1 1.00 6.00 6.00
写真 1 3 2 1.00
美容師 2 2 2 2 2 1.00 1.00 3.00 3.00
編集 1 2 1 1 1 2.00 2.00
家政生活改善 14 10 9 7 4 0.57 2.00 0.82 1.80
手工芸 7 6 5 3 1 0.57 4.00 0.50 2.00
料理 15 8 5 5 2 0.53 4.00 0.57 2.00
服飾 18 1 1 1 0.06 0.24 1.25
日系日本語学校教師※ (33) 27 24 24 (17) 0.82 1.59
文化 (5) 2 1 0.20
人的資源部門計 607
(66)
640 447 392 222
(30)
0.87 2.33 1.22 2.15
看護師※ 29
(3)
63 41 37 19
(2)
1.84 2.81 2.58 3.94
保健師 4 7 7 7 4 1.75 1.75 0.67 2.00
助産師 17 25 24 22 15 1.35 1.53 1.33 1.33
臨床検査技師 5 1 1 1 0.20 0.50
診療放射線技師 1 0.00 0.00
薬剤師 8 5 5 3 2 0.38 1.50 0.67 2.00
鍼灸マッサージ師 1 1 1 1 1 1.00 1.00 2.00 2.00
言語聴覚士 2 0.00 1.50 2.00
作業療法士 14 14 12 11 9 0.93 1.44 0.93 1.30
理学療法士 15 18 17 16 12 1.13 1.42 1.39 1.67
医療機器 1 0.00 0.50 2.00
病院運営管理 3 1 0.33 4.67 4.67
栄養士 16 16 13 11 9 0.88 1.56 0.93 1.86
公衆衛生※ 12 8 3 3 1 0.67 8.00 1.00 1.56
感染症エイズ対策 12 13 10 10 8 1.08 1.63 3.40 3.40
食品衛生 1 0.00 0.00
学校保健 1 2 1 1 2.00 1.67 1.67
保健医療部門計 142
(3)
174 135 123 80
(2)
1.12 1.98 1.51 2.26
ソーシャルワーカー 3
(1)
11 6 6 3
(1)
2.75 2.75 1.50 3.00
障害児・者支援 45 22 18 15 12 0.42 1.58 0.89 1.68
福祉用具 2 1 1 1 1 0.50 1.00 0.33
高齢者介護 1 10 3 3 1 10.0 10.0 2.00 2.33
社会福祉部門計 51
(1)
44 28 25 17
(1)
0.79 2.28 1.06 1.96
合計 1,
117
(70)
1,
183
834 728 436
(33)
0.91 2.30 1.19 2.15

一次選考で不合格の多くは「健康上の理由」が大きいと考えられます。それ以外でも辞退している人がいると思われるので、実際の倍率はもう少し下がると考えられます。(例えば、4年前に私は二次選考を受験した後、教員採用試験が受かったので合格発表前に辞退しました。)

まとめ

要請倍率が1倍を切っているということは、日本国(JICA)が派遣準備ができているのに、途上国で必要とされているのに人材が集まっていないという状態です。まだ未熟で何もできないと思う方もいるかもしれませんが、世界的に見て優れた日本の教育を受けて大人になった日本人なら、途上国でできることはたくさんあると思います。必要なのは健康な体とちょっとしたスキル、そして2年間日本を離れる覚悟だと思います。たくさんの応募が集まることを祈っています。