6年 大地のつくり②〜地層のでき方〜

台本

前回の学習では、崖にはしま模様が見え、それらは、「れき・砂・どろ」や火山灰などが重なってできていたこと、それを地層と呼ぶことを学習しました。
地層をつくっているつぶの種類や、ようすを調べる中で、気づいたことや、疑問に思ったことを話し合いましょう。

Aジ1:地層をつくっている粒には、丸みを帯びている物や、角ばった物があったよ。

Bぱ1:火山灰でできた地層もあったね。

Cみ1:砂や泥などが、混ざらないで綺麗に積み重なっているのは、不思議だったね。

Dパッ1:どうやって、しま模様の地層ができるのかな?

それでは、今日の問題です。「地層は、どのようにしてできるのだろうか。」
問題を書きましたら、5年生で学んだことや、土地をつくっているものから、予想も書きましょう。♪
それでは聞いてみましょう。

Eマ1:流れる水の働きによって、川原の石は丸みを帯びているものが多かったね。
Eマ2:地層の中のれきも丸かったから、水で運ばれたんじゃないかな。

Bぱ2:貝の化石があったから、海の中でできたんじゃないかな。

Fメ1:川は海に流れ着くから、海まで運ぱんされるよね。
Fメ2:流れる水のはたらきによって、運ばれた砂や泥が、水の中に堆積してできたと思うよ。

Aジ2:火山灰でできた層があったということは、火山のはたらきでも、地層ができると思うよ。

今回は、地層のうち、流れる水のはたらきによって、地層ができるか調べましょう。
どのように調べればよいでしょうか。

Dパッ2:川が関係しているなら、5年の流水実験のように、砂やどろ、れきを流して調べたいな。

Cみ2:月と太陽の実験のように、何かを川や海などに見立てて、土を水で流すと分かると思うな。

(・地層は積み重なってできているから、時間をあけて流したいな。2回以上流すといいね。)

それでは、土や砂を流すとどのようになるか実験してみましょう。
今回、このような実験装置を作ります。
それぞれ、自然の何をモデルにしたものでしょうか?

Eマ3:といは、自然の川をモデルにしているね。
Eマ4:砂や泥を含む土は、運搬された土砂かな。

Fメ3:水を入れた水槽は、海や湖に見立てているね。
Fメ4:流す水は、大雨などで川から流れる水かな。

そうですね。それでは、実験方法について説明します。

まず、①実験装置で、砂と泥を混ぜた土を静かに流し込みます。
どろは花壇から、砂は校庭から集め、ほぼ同じ量を混ぜました。
100mL程度の水を一気に流し、しばらくそのままにしておきます。
その際、土の積もり方を観察します。カメラを使って記録してもよいですね。
今回は約10分間待ちます。

②土がしずんだら、もう一度水を流して土を流し込み、土の積もり方を観察します。
今回どこに注目して実験すればよいでしょうか?

Bぱ3:水を流したときに、水槽の中に層ができるかを観察するね。

Aジ3:水を2回流して、どのような層ができるかを見るよ。

では、水を2回流すのはなぜだと思いますか?

Cみ3:実際の川では、一度でなく、何回も水が流れて、層ができているよ。
Cみ4:1回だけではなく、2回水を流すことで、実際の様子に近づくと思うな。

そうですね。1回目の層の上に、2回目の層ができるのか確認しましょう。
別の方法として、空き瓶を使った実験もあります。
砂と泥を混ぜたものと水を、瓶に入れてよくふり、静かに置いておきます。

これにより、台風などの大雨によって、大量の土砂が運搬された時を再現できます。
しばらくたってから、どのような層ができているか観察しましょう。

実験には、どのようなものが必要でしょうか。
砂、どろ、スタンド、とい、水槽、バット、移植ごて、ペットボトル、ふたつき瓶 です。
それではここまでをノートに書き、実験してみましょう。♪

それではやってみましょう。砂と泥を混ぜた土を水で静かに流し込みます。1回目の様子です。

10分ほど間隔を空けた、2回目の流れる様子を見てみましょう。このようになりました。
砂や泥を含む土と水をびんに入れてよく振り、1週間置いたびんの様子はこのようになりました。
結果はどのようになりましたか?

Eマ5:砂と泥が、分かれて積もっているね。

Fメ5:粒の大きさで分かれて、しま模様ができたね。

Aジ4:2回流すと、砂とどろの重なりが2つできたよ。

それでは、ここまでの結果と、結果から言えることを考察としてかきましょう。♪
それでは聞いてみましょう。

Bぱ4:粒の大きさによって、砂と泥に分かれて層になったよ。
Bぱ5:これは、実際の地層で、層によって粒の大きさに違いがあったのと似ているね。

Cみ5:大きな粒の方が、先に積もるよ。

Dパッ3:水で流した砂や泥が、粒の大きさで分かれて積もることで、しま模様になるんだね。

Eマ6:地層も同じように、川や海などで流れる水のはたらきによって できているんだね。

侵食されたものが、運搬され、海底に堆積します。小さい粒ほど、遠くまで運ばれます。
それでは、流れる水のはたらきによって、どのように地層ができたといえるか、まとめましょう。
「流れる水のはたらきによってできた地層は、運ぱんされた、れきや砂、どろなどが海や湖の底で、層になってたい積してできる。

流れる水のはたらきで、海底などに堆積したれき、砂、どろなどの地層をつくっている物が、その上に堆積した物の重みで、長い年月をかけて固まると「岩石」になることがあります。
このようにしてできた岩石には、主にれきからできている岩石である「れき岩」、
主に砂からできている岩石である「砂岩」、主に泥からできている岩石である「でい岩」があります。

Fメ6:れき岩や砂岩、でい岩は、長い年月をかけて硬い岩石になったんだね。

Dパッ4:れき岩のれきは、角がとれて、丸みを帯びていることが多いね。

Bぱ6:堆積した物の重みは、想像できないくらい大きいね。

それではここまでをノートにまとめましょう。

大昔の生き物のからだや、生き物がいた跡などが残った物を、化石といいます。
地層の中から、魚や貝、木の葉などの化石が見つかることがあります。
魚や貝の化石が出てきたということは、その場所は昔どのような場所だったと考えられますか?

・魚や貝が出てきたということは、昔は海や川の中だったということかな。

・アンモナイトも、生きている時は水の中にいたと聞いたことがあるよ。

そうですね。木の葉の化石は、流れる水の働きで運搬されてきた落ち葉が、泥などと一緒に堆積して固まった物だと考えられています。どれも長い時間がかかってできています。

さて、海や湖の底でできた地層が陸上が見えるのはどうしてでしょうか?
それは、海や湖の底でできた地層が陸上で見られるのは、長い年月の間に、大きな力が加わって、大地が押し上げられたからです。
「世界の屋根」と呼ばれるヒマラヤ山脈の山頂付近、高さ約8000mには、かつて海の底でできた地層が、縞模様になって、はっきりと見えます。
また、ヒマラヤ山脈では、海に住んでいたアンモナイトの化石がたくさん見つけられます。
今日の授業はここまでです。また、次の動画でお会いしましょう。ありがとうございました。

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E. マーティー(ぼんやり)<真面目>:No7
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博士:matsumoo