Trolltunga Campingを早朝に出発
前日に宿泊したのは、オッダにあるOdda Camping。
名前が混同していますが、登山口へのバスの始発駅Trolltunga Campingと同じ場所です。
この日は、今回の北欧旅行でも特に楽しみにしていたトロルトゥンガ登山の日です。
本来は前日に登る予定でしたが、一日中雨の予報だったため予定を一日延期。
結果的に、この判断は大正解でした。
朝5時45分、Trolltunga Campingを出発。キャンプ場に荷物を預け、登山口へ向かいます。
トロルトゥンガは世界的な絶景スポットとして知られていますが、長距離を歩かなければたどり着くことができません。しかも、私は高所恐怖症。
「体を痛めず歩き切れるだろうか。」
「トロルトゥンガの岩の上まで本当に行けるだろうか。」
期待と不安が入り混じった気持ちで、一日が始まりました。
P3から登山開始
シャトルバスを乗り継ぎ、標高の高いP3 Mågelitoppへ。
7時ごろにP3へ到着し、ここから歩き始めました。
前日まで雨が続いていたので天候が心配でしたが、この日はほとんど雨に降られることなく歩くことができました。一日予定をずらして本当に良かったと思います。
P3から歩き始めると、すぐにノルウェーらしい雄大な山の景色が広がります。
岩場を越え、高原を歩き、小さな湖や雪の残る山々を眺めながら進んでいきます。
空気は冷たく澄んでいて、周囲には日本の山とはまったく違うスケールの風景が続いていました。実際に歩いてみると、『アナと雪の女王』に登場するトロルたちが暮らしている世界を思わせるような風景が広がっていました。
登山途中の風景も絶景
トロルトゥンガまでの道で印象的だったのは、目的地だけではなく、そこへ向かう途中の景色そのものが素晴らしかったことです。
岩だらけの高原、小さな湖、雪渓、深く削られた谷。
どこを見ても、日本ではなかなか出会えない景色でした。
また、深く切れ込んだ谷を見下ろしていると、今度は『天空の城ラピュタ』に登場する谷の風景まで思い出します。
現実の場所を歩いているはずなのに、映画やアニメの世界に入り込んだような不思議な感覚でした。
水は多めに持ってきて正解
登山前に調べた情報では、途中で水を汲んで飲むこともできるとのことでした。
そのため、最初は途中で水を補給することも考えていました。
ところが実際に歩いてみると、日本の山で見かけるような分かりやすい湧き水はほとんど見当たりません。水が流れている場所は多々ありましたが、私が見たものは基本的に川の水でした。
少し迷いましたが、今回は汲んで飲むことはせず、持参した水だけで歩くことにしました。
念のため水を多めに持ってきておいて正解でした。
10時ごろ、トロルトゥンガに到着
7時ごろにP3を出発し、早くも遅くもないペースで歩くこと約3時間。
10時ごろ、ついにトロルトゥンガへ到着しました。
ところが、到着したときは辺り一面が雲の中。
せっかくここまで来たのに、肝心の景色がほとんど見えません。
曇り過ぎて撮影待ちの列もありません。
「これはどうなるんだろう……」
少し不安になりながら、その場で待つことにしました。
すると、しばらくして少しずつ雲が流れ始めます。
そして突然、雲の向こうから巨大な湖と山々が姿を現しました。
さっきまで真っ白だった世界が一気に開け、写真で何度も見ていたトロルトゥンガの絶景が目の前に広がります。天候に恵まれたことも含めて、一日予定をずらした判断が報われた瞬間でした。
トロルトゥンガの岩の上へ
トロルトゥンガでは、多くの登山者が岩の上で写真を撮るために順番を待っていました。
私も列に並び、順番が来るのを待ちます。もう一度トロルトゥンガの岩の上へ。
写真で何度も見ていた場所ですが、実際に立ってみると、周囲に広がる景色のスケールに圧倒されます。

眼下には巨大な湖が広がり、その周囲を険しい山々が取り囲んでいます。長い道のりを歩いた先でしか見ることのできない景色。トロルトゥンガが世界中から登山者を集める理由を、実際にその場所に立って感じることができました。
ちなみにトロルトゥンガ周辺の景色は、映画『アナと雪の女王』でアナとハンス王子が歌い踊る場面のモデルになったとも言われています。
11時ごろ下山開始
トロルトゥンガでは1時間ほど過ごし、11時ごろ下山を開始しました。
目的を達成したとはいえ、登山はまだ終わりではありません。
再び同じ道をP3まで歩いて戻ります。
帰りは疲労もありましたが、行きに見た景色を今度は反対方向から楽しみながら歩いていきます。
天気も晴れてきて、14時過ぎにP3へ到着。14時40分にP2に到着しました。
ちなみに登山中はトイレにも行かず、結局最後まで我慢し切りました。
7時に出発してから約7時間。無事にトロルトゥンガ登山を終えることができました。
そして14時30分のP3発シャトルバスに乗って下山しました。
登山を終えて、ベルゲンへ
登山後は、荷物を預けていたOdda Campingへ戻りました。
ここはシャワーが5分で20クローナかかるのが嫌だったのですが、
チェックアウト後もシャワーを利用できてありがたかったです。
そして、この日はここで終わりではありません。
17時過ぎのバスに乗ってベルゲンへ向かいます。
車窓には、フィヨルドと山々に囲まれたノルウェーの景色が続いています。
普段なら車窓を楽しむのですが、今回ばかりは車内で爆睡でした。
(途中カーフェリーでは起きました)
今回の北欧旅行で最も不安だったトロルトゥンガ登山。
一日延期したからこそ出会えた天候と、雲が晴れた瞬間に現れた絶景。
そして、トロルトゥンガの岩の上に立てたこと。忘れられない一日になりました。
この日の宿泊地は、ノルウェー第二の都市・ベルゲンです。

